無料で使える情報セキュリティ研修資料やサイトを解説

2024.01.29
ノウハウ

現在、企業で業務を行うことにおいてインターネット検索や電子メール、SNSの活用などは当たり前の時代になってきました。利便性が進む反面、同時にITリテラシーも求められています。

企業としても、従業員ひとりひとりにPCやスマートフォンを支給し、情報のアクセス量も増えてきているかと思います。ひとりひとりのITリテラシーを高めることで情報セキュリティへの感度も高まることになるため、情報セキュリティに関する従業員への教育は今や欠かせないものとなっています。

ひとりの情報セキュリティへの感度の落ち度が、企業全体の損失へつながる可能性があります。リスクを最小限に抑えるため、情報セキュリティ研修を企業としては用意し、従業員ひとりひとりの情報セキュリティ意識を高める必要があります。

とはいえ、従業員ひとりひとりに教育を行うとなると、それぞれのセキュリティに関する知識や意識は異なるため、情報セキュリティ教育のまず一歩目としては汎用的な資料等を用いて教育・研修に活用することをおすすめします。

今回の記事では、実際に無料で公開されている情報セキュリティ教育に有用な資料を紹介します。資料を利用する際は、出典元の利用の注意を必ずご参照ください。

情報セキュリティ10大脅威 2024

実際に無料で公開されている情報セキュリティ教育に関する資料をご紹介する前に、まずはどのような情報セキュリティに関わる脅威があるのかを簡単にご紹介できればと思います。

以下は、IPA(情報処理推進機構)が、2023年に発生した社会的に影響が大きかったと考えられる情報セキュリティに関する事案を取りまとめたものです。

出典:https://www.ipa.go.jp/security/10threats/10threats2024.html

組織の情報セキュリティ10大脅威を見てみると、「ランサムウェアによる被害」「内部不正による情報漏えい等の被害」「標的型攻撃による機密情報の窃取」は9年連続9回目と毎年選出されています。他者(社)からの攻撃によるものもありますが、昨今は組織内の「人」が原因となる脅威も出てきていることから、外部からの攻撃に対する情報セキュリティ対策はもちろん、内部の不正やミスといった人に対する対策も重要です。

情報セキュリティ教育に活用できる研修資料

ここからは情報セキュリティ教育に活用できる資料を紹介していきます。

IPA 情報セキュリティ関連資料

IPAは経済産業省所管の独立行政法人であり、日本のIT国家戦略を技術面・人材面から支えるために設立された機構です。コンピュータウィルスやセキュリティに関する調査・情報提供を前身の特別認可法人(1970年10月設立)の時代から行ってきており、情報セキュリティに関する様々な情報や資料を閲覧できます。

出典:https://www.ipa.go.jp/security/guide/keihatsu.html

ここではいくつか研修に役立ちそうな資料をピックアップします。

情報セキュリティ10大脅威

前年に発生した社会的に影響が大きかったと考えられる情報セキュリティにおける事案から、IPAが脅威候補を選出し、情報セキュリティ分野の研究者、企業の実務担当者などのメンバーからなる「10大脅威選考会」が脅威候補に対して審議・投票を行い、決定したものを閲覧できます。古くは2014年分から見ることができるため、過去どのような情報セキュリティに関する脅威があったかを確認することも可能です。

出典:https://www.ipa.go.jp/security/10threats/index.html

中小企業向け情報セキュリティ対策

IPAは中小企業における情報セキュリティの基礎知識習得や意識の向上、対策のレベルアップを目的に情報セキュリティセミナーを全国各地で開催しており、また、研修会への講師派遣なども実施しています。情報セキュリティの組織内研修等に使える映像コンテンツや冊子なども制作・公開しており、活用可能です。

出典:https://www.ipa.go.jp/security/sme/list.html

下記の「5分でできる!情報セキュリティ自社診断」はすぐにでも使えますので、自社の情報セキュリティの対策状況や問題点を把握するのに活用することも可能です。
出典:https://www.ipa.go.jp/security/guide/sme/5minutes.html

情報セキュリティ教材

IPAでは、情報セキュリティに関する啓発・教育の機会を活性化させるため、スマートフォンやパソコン等の情報端末を使い始めて間もない方(初心者)向けの啓発に利用可能な教材を公開しています。

情報セキュリティ対策については、①コンピュータウイルス、②ネット詐欺、③パスワード、④外出先での利用、④物理的なセキュリティ対策、また、さまざまな手口視点で、①コンピュータウイルス、②ネット詐欺、SNSとの付き合いの観点で、①交友関係、②投稿内容、③トラブル発生時の対処法、情報社会の問題解決として、①インターネット上の情報、②情報端末との向き合い方、など、用途や取扱いシーンなどに応じて資料が細分化された作成していますので、自社の研修ニーズに応じて資料の活用が可能です。

また、パワーポイント形式で提供されているため、研修シーンにあわせて短時間での啓発に活用したり、必要な箇所だけピックアップして活用するなど、柔軟に対応することが可能です。

出典:https://www.ipa.go.jp/security/net-anzen/security_materials.html

映像コンテンツ一覧

IPAでは情報セキュリティ関する脅威や対策などを学んで頂くための映像コンテンツを、YouTube内の「IPA Channel」で公開しています。また、「映像で知る情報セキュリティ」では、IPAセキュリティセンターが作成した情報セキュリティに関する様々な脅威と対策をドラマや図表を用いて分かりやすく解説した映像コンテンツを提供しています。社内研修等、営利を目的としない用途に限り、主な映像の動画ファイルを無償で提供しており、自社の情報セキュリティ対策の啓発に利用可能です。

出典:https://www.ipa.go.jp/security/videos/index.html

IPA「情報セキュリティ・ポータルサイト」の教育・学習コンテンツ

IPAの「情報セキュリティ・ポータルサイト」では、研修に役立つサイトが網羅されており、新入社員向けやテレワーク時のセキュリティ、中小企業向け、経営者向け、一般社員・職員向け、IT・セキュリティ担当者向けなど、利用者のレイヤーに分けられている点も特徴です。

出典:https://www.ipa.go.jp/security/kokokara/study/company.html

IPA 情報セキュリティ対策支援サイト

IPAの情報セキュリティ対策支援サイトは、情報セキュリティ対策を「知りたい」「学びたい」「始めたい」「続けたい」方々と、 それを後押しする方々の活動をサポートしています。
出典:https://security-shien.ipa.go.jp/index.html

総務省 国民のためのサイバーセキュリティサイト

インターネットや情報セキュリティに関する法律などの基本知識から解説しています。

出典:https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/cybersecurity/kokumin/index.html

JNSA 情報セキュリティインシデントに関する調査報告書

JNSA(日本ネットワークセキュリティ協会)の情報セキュリティインシデントに関する調査報告書です。

公開資料や報告書をダウンロードでき、経営者向けやセキュリティ担当者向け、人材育成担当者向け、IT技術者向けなど、利用者のニーズに応じた資料の活用が可能です。「インシデント損害額調査レポート」や「国内情報セキュリティ市場調査報告書」などの資料を活用でる点が特徴です。

出典:https://www.jnsa.org/result/search.html

より情報セキュリティの重要性を伝えたい場合

より情報セキュリティの重要性を伝えたい場合は、INSECAM(インセカム)を紹介すれば、情報セキュリティの必要性を感じてもらえると思います。

「INSECAM(インセカム)」は、世界中の監視カメラの映像をオンラインで公開しているウェブサイトです。映像は全てリアルタイムで、オフィス内や飲食店の店内の映像も存在します。
INSECAMの詳細については以下をご覧ください

まとめ

今回記事では、無料で使える情報セキュリティ研修資料やサイトについて解説してきました。

昨今は情報が大量に溢れており、以前にも増して社員ひとりひとりの情報セキュリティの感度の高さを求められています。自社のニーズにあわせて最適な研修に活用できる資料やサイトを探してみて下さい。

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